ヒロシは完璧主義者
故にヒロシの心の中は常に戦場だ。
そして、ヒロシに勝ち目はない。
完璧とは一つの幻想にすぎない。
それは、追いかければ逃げる陽炎のようなもの。
完璧主義を止めれば、ヒロシの心にも平和が訪れる。
ヒロシは悪いところを見つけては、直そうとばかりしている。
よりよく、がヒロシのモットーだ。
そんな作業が不毛なことは誰の目からも明らかだ。
結局のところ、完璧なんて存在しないから、その虚しく気分の悪い作業を死ぬまでに続けることになる。
完璧主義を止めれば、ヒロシの心にも平和が訪れる。
ヒロシは完璧を求めるあまり、逆に人に優しくできなくなっている。
完璧であることより、人に優しくできる事のほうが、何十倍も素晴らしく愛すべき素養であることは言うまでもない。
ヒロシは悪いことを直すのに必死なので、今を楽しむことができない。
人に優しくできることと、自分に優しくできることはある意味で同じことなのだ。
完璧主義を止めれば、ヒロシの心にも平和が訪れる。
こんなはずじゃない、もっとうまくいくはずだ。
それが、ヒロシのいつものパターン。
今のヒロシでいいんだとわかってほしい。
批判するのを止めれば、ヒロシの心にも平和が訪れる。
あらゆる時、あらゆる場所で完璧主義とさよならすれば、あらゆる時、あらゆる場所が完璧であることに気づくだろう。
僕はヒロシに「小さなことにくよくよするな」という本を読んで欲しいと思っている。