カラスがまとわりついてる
カラスがカーカー鳴いてる音がサンプリングされてる。
岡村靖幸が引きこもっていた時期にインターネットで1回だけ配信された音源だ。
まだ、ブロードバンドが普及していない時代で、みんなダイアルアップ回線でインタネットをしていた時代だ。
楽曲を聞くと、病んでる感じが伝わる。
歌詞をはっきり聞き取ることはできないが、「カラスがまとわりついてる」というフレーズが心に残る。
カラスがまとわりついてる状態を想像してみる。
なんとなく、わかる気がする。
そして、
「俺がライブをしないせいだ」
「俺がレコード出さないせいだ」
「俺がいい気になってるせいだ」
「俺が図々しいせいだ」
と、自分を責めるフレーズが並ぶ。
全編にわたって、カラスの鳴き声がサンプリングされている。
前衛的でかっこいい。
最後に「イケナイコトカイ」とワンフレーズだけ歌っている。
これは、ファンへのサービスだと思う。
まったく、ライブもせず、楽曲も発表せず、いったい岡村靖幸はどうしたんだろう?とファンが不可思議に思っていた時期だったから。
この曲は正式にはリリースされていない音源だ。
だから、買いたくても購入する術がない。
恐らく、このような未発表音源を彼はたくさんストックしている。
ただ、それをリリースしないのは彼のポリシーがあるのだと思う。
音楽やライブ映像など後々残るものには、絶対に妥協しないと彼は語っている。
それでも、この音源はかっこいい。デモテープレベルかもしれないけど。
マイスペースでも未発表音源がいくつか聞ける。
これもデモテープだと思われるが、「パラシュートガール」と渡辺美里に楽曲提供した「泣いちゃいそうだよ」が、すごくいい。
ここに上げた3曲はぜひ正式にリリースして欲しい。
「パラシュートガール」はリリースされてるけど、このバージョンも素晴らしくかっこいい。フルコーラス聞ける。